私たちが、高速増殖炉もんじゅの運転に反対している主な理由は、

@冷却剤に使う液体ナトリウムは水に触れると爆発的し、空気にふれただけでも燃え出すなど扱いが難しい。(1987年にイギリスの高速増殖炉PFRで蒸気発生器細管の1本がギロチン破断し、わずか20秒間に40本の細管が次々と破断し、他にも70本が変形する大事故が起こっています。)

A低速中性子は核分裂反応の効率がよく、中性子を制御しやすいが、高速増殖炉では核分裂反応の効率を犠牲にして高速中性子を使うため制御が難しい。

B普通の原発に使われるウランよりプルトニウムの方が遙かに毒性が強い。チェルノブイリ級の事故が起こった場合、被害はさらに深刻なものになる。

C「もんじゅ」は普通の原発よりずっと高温で運転されるため、熱対策として配管などは出来る限り薄く、長く作ってある。このため地震に弱い構造になってしまっている。

等々からです。